読書感想文(10/31)
ハヂシラズ。
最近読んだものについての雑感とか。
皇の器 / 織部匡
サムネイルから歴史ものと少し身構えてしまったのですが、構成がシンプルで設定や物語の煩雑さを感じることなく読めました。
描写や画力も作品の雰囲気に合っていて、ページ数以上に物語の魅力を味わえた感じがします。
物語の締め方に対しての布石やその回収の仕方がキレイで、読み終えて程よい読了感アリ。
僕は2人兄弟の兄なので兄から弟への気持ちって似通った部分が分かるんですけど、弟が兄を慕う理由も知りたい、というのはエゴなのかもしれませんね。。。
ページ数の制約等があったのかもしれませんが、もっと読みたかったです。
ガールフレンド / 岸川瑞樹
高校の時に恋をしていた人と再会して、新たに関係を築いていくお話。
二人が勇気を出して一歩踏み出して物語が進むのがすごく良かったです。
高校時代の甘酸っぱさを爽やかに昇華してて、このボリュームでの読後感が心地良いと思いました。
二人の真っ直ぐな気持ちが物語の軸にあるから、ストレスなく読み終わることができた気がします。
物語のテーマとして、内気だった自分の世界が勇気を出したことで変わる、変わっていくようなお話が大好きかも。
図書館の天使 / 好村美咲
絵がかわいい。
個人的にこういう雰囲気の絵柄も好きなので、一コマ一コマを注視しちゃいました。女の子も天使もかわいい。
天使の正体を物語の中で定義せず、だけど主人公の支えとして、葛藤の象徴として、一歩踏み出すきっかけとして存在しているのが良かったです。
オチまでの表現がとても良いし、物語の明るい場面と暗い場面の振り幅も面白いと感じられました。
物語のテーマとしては、何よりも主人公が勇気を出したからこその結末なのが良いですね。
こうやって自分が良いなと思ったものを挙げていくと自分の嗜好が整理されていく感じがします。
それを公開するのは冷静に恥ずかしいことでは…?と思う自分を押し殺す。
まあ、あくまで練習なんでネ。。。